At the end of the day . . . .

Non-Permanent Forum on Indigenous Issues in Japan

「ポンペ物語」(朝日新聞道内版)

 朝日新聞の北海道内版で「ポンペ物語―アイヌ民族の戦後史」という連載が掲載されている。5回連載ということで、本日はその4回目である。
 連載が始まったとき、なぜ今この「物語」なのか、どういう連載になるのか?と不思議に思ったが、内容的には徐々に面白くなってきた。しかし、「アイヌ民族の戦後史」と副題がついているものの、3⃣と4⃣は「結城庄司物語」の感がしなくもない。
 あと1回でどう結ばれるのかに興味をもって楽しみに待とうと思うが、第4回左上の「先住権」の解説は、相変わらず不十分なだけでなく、上保晃平記者は、そこに書かれていることの意味合いと記事本文の用語との間に矛盾を感じていないのだろうか。それから、UNDRIPの採択を2008年としているのも、初歩的な間違いである。
 もう1つ、5段目の「国連演説から帰国した野村理事長を~」のくだりは、ポンペ氏を軸に書いているからそうなのかもしれないが、野村氏と部落解放同盟との接触はそれ以前からあったのではないだろうか?

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 連載最終回の5⃣を読んだ。結局のところ、マス(大衆)メディアの朝日で、しかも5回の連載で踏み込んだ「戦後史」が書けるはずもないという予想が的中して失望。