At the end of the day . . . .

Non-Permanent Forum on Indigenous Issues in Japan

ラポロアイヌネイションのサケ捕獲権確認訴訟:請求棄却

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 NHKニュースでは、傍聴席が満席のように見える。直近の一連の報道の賜物かもしれないが、原告の支援者ばかりではなかったかもしれないし、どれだけの人がアイヌだったのか分からない。判決は、(たぶん原告も)ある程度予期されていた通りだろう。

 裁判長には原告の主張通りに確認しますという判決を出して欲しかった。そこからラポロの団体がどう進むのか、反アイヌ勢力がどう動くのか、政府や道の行政がどうサボタージュするのか・・・等々を見てみたい。そのような社会実験をする器量は、被告側にはないのだろう。もちろん、まだ控訴・上告と続くのだろうし、この訴訟は終わっていないけれど、勝負はほとんどついた感じだ。

 ただ、道新をはじめ、この訴訟を報じて来た新聞各紙は、上の道新記事の見出しもそうだが、「アイヌ民族」と書き続けて来た。訴状や原告弁護団長の著書をよく読むとよい。それには「アイヌ民族の権利」とは主張されていない。裁判長の「一定の範囲に限定したとしても」という言葉は、そこに関係している。「アイヌ民族」へのダメージコントロールの意味で書いておく。

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追加記事:
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